接触皮膚炎とは特定の物質に触れたことで起こる皮膚炎=かぶれです。原因には刺激性接触性皮膚炎と、アレルギー性接触性皮膚炎があります。

刺激性接触性皮膚炎は、酸や毒性のあるものなどが触れた部位に生じるかぶれで、どの方が触れても刺激になり症状が出る場合がほとんどです。

アレルギー性接触性皮膚炎は、決まった成分に対して反応を起こすようになってしまった方が、その成分に触れた場所に症状が出るものです。ネックレスやピアスなどの金属が触れた箇所や、湿布を貼った部位だけにくっきりとした赤みや痒みが出るものが典型的です。

かぶれの場合は、直接肌に触れていたものが原因となっている場合がほとんどですので、まずは症状の経過をうかがい原因を予測、除去できる場合は速やかに除去します。

金属(アクセサリー)や湿布などを使った後にすぐに、その場所にくっきりとした症状がでるようなケースでは原因がすぐに見つかる場合も多いのですが、自覚なくお肌に触れていたものが原因となっている場合もあります。(いつも使っている柔軟剤や、1ヶ月以上前に貼った湿布など)また、市販の塗り薬などもかぶれやすいものがあったり、これまで使っていたお薬でもいつの間にか合わなくなりかぶれの原因となっているケースもあります。

問診の際には皮疹の生じた経緯を伺いますが、「これは関係ないかも?」と思わず、気になることがあれば詳しく教えていただければと思います。

原因が推定されれば、その成分のパッチテストを行い、原因物質の見当がつかない場合、様々なものにかぶれ、検査を希望する場合などは、ジャパニーズスタンダードのアレルゲンのパッチテストを行います。

局所の炎症を抑えるための「ステロイド外用剤」や、掻き壊しが目立つ場合や悪化時には「抗ヒスタミン剤」(痒みを抑えるため)などの内服薬を併用します。

じゅくじゅくの傷になってしまった場合は、弱った皮膚に細菌感染を併発させないよう、シャワーでよく洗い流し清潔に保ちよくなるまで処置を継続します。

強いかぶれの場合、炎症が治った後の炎症後色素沈着がくっきりと残る場合もしばしばありますが、これは炎症の結果でありステロイドなどの薬による副作用ではありません。色素沈着は炎症を繰り返さないようにし、紫外線を避けていると徐々に薄くなっていきます。

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