毛穴に皮脂が貯留して、炎症がない状態を「白ニキビ」といい、そこに炎症が加わると「赤ニキビ」「炎症性ニキビ」となります。多くは男女とも13歳頃の思春期に発症し、20歳前後に自然軽快しますが、思春期後ニキビといって20歳以上でもできるがもあります。

強い炎症が続くと、炎症消失後に硬くなったり、凹んだりする瘢痕、ニキビ跡を残すことになります。跡を残さずきれいに治すために、なるべく早いうちにニキビの炎症を抑えることと、ニキビのできにくい肌作りが大切です。

ニキビの原因には「皮脂の分泌過剰」「皮膚のターンオーバーの乱れ」「細菌(ニキビ菌)の増殖」「睡眠不足」「食生活の乱れ」「ホルモンバランスの乱れ」など、様々なものが考えられます。

男性ホルモンは皮脂の分泌を高めるため、過剰な男性ホルモンはニキビ悪化の原因になります。また、女性ホルモンのバランスがくずれるとニキビ悪化の原因となります。生理前にニキビが悪化するのはこのためです。更に、ストレスが溜まったときに分泌されるストレスホルモン(ステロイドホルモン)もニキビ悪化の原因になります。

角質や皮脂が毛穴の出口に詰まり、奥から分泌される皮脂が中にたまることで、コメド(面皰/めんぽう)と呼ばれる状態になります。できはじめの段階は見た目は普通の毛穴と変わらず、パッとみても何もないように見えますが、徐々に中に皮脂がたまってくると、白く盛り上がったブツブツとなり、患者さんでも自覚できるコメドになります。

コメドの中には「アクネ菌」が存在しており、増殖することでさまざまな炎症が連鎖します。炎症を引き起こすと「赤ニキビ」に、さらに炎症が広がることで膿が溜まって「黄色いニキビ」になります。

これらの炎症が落ち着くと、赤いニキビは平らになり、赤紫色や赤茶色の炎症後の色素沈着として治ります。強い炎症が続くと、ニキビの痕が固く盛り上がったり凹んでしまう場合もあります。この状態を瘢痕(はんこん)といい、なかなか消すことがむずかしく治療も困難を伴います。

外用剤が治療の中心になりますが、漢方薬やビタミン剤も補助的に有効です。また、ひどい時期に短期間の抗生物質の内服を併用する場合もあります。

ニキビ予防のためには生活習慣の見直しも重要になります。

ケミカルピーリング

ピーリング剤を塗布し、古い角質や毛穴の汚れを取り除き、肌のターンオーバーを正常に戻します。ニキビあとの色素沈着、毛穴の開きなども改善され、皮脂の分泌もおさえられます。自由診療(保険適用外)です。

ゆう皮フ科クリニック
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