口唇ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルスの感染により、唇やその周囲に小さな水ぶくれができる病気です。チクチクとした痛みを伴うような小さな水ぶくれがいくつか集まってできる皮疹が典型的で、しばらくしてから赤みや水ぶくれができることが多いです。

乳幼児期に初めて単純ヘルペスウイルスに感染した際は、たいてい症状が出ませんが、その後ウイルスは神経節にひそみ、風邪・発熱・疲労・紫外線・ストレス・その他病気により体の抵抗力や免疫機能低下がきっかけとなり、皮膚に症状が出ます。

水ぶくれが現れる前に、その部分にムズムズした痒みや違和感を感じます。初感染では唇全体に、5mm〜7mmの水ぶくれが、再発型では1mm〜3mmの水ぶくれが出現します。赤く腫れ始め、2〜3日後に水ぶくれができた後は、1週間程でかさぶたになり治ります。

なるべく早期の段階で抗ウイルス薬の内服薬を開始します。再発を繰り返す方は、ムズムズしたの前駆症状の段階で抗ウイルス薬の内服を行っていただきます。水ぶくれ部分には、軟膏を塗っていただきます。

治療しても、ウイルスを完全に体の中から消すことはできませんので、繰り返し発症する方も多くいらっしゃいます。皮膚科専門医の判断のもと確定診断がつけば、繰り返しやすいが症状が出た時にタイミングよく来院できない場合では「PIT療法」という治療法を選択することもできます。症状がない時に受診していただいてあらかじめ内服薬を処方し、症状が出た時に6時間以内に内服してもらうという治療法です。症状が出ているときは、PIT療法よりも通常の内服方法の方が早く治りますので、通常の処方で治療を行います。

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