頭虱(あたまじらみ)とは、アタマジラミという虫が髪の毛の根元にしがみついて皮膚から吸血してかゆみを引き起こす病気です。

アタマジラミは小さな虫ですが、成虫は2mmほどの大きさになり薄茶から灰色をしているため目で見て確認ができます。
毛の根元から1cm〜2cmくらいのところに白い紡錘形の卵を産み付けます。卵は一見ふけのようにみえますが触っても簡単にとれず動きません。成虫と虫卵を目視して診断が可能です。

アタマジラミは子供に多い病気ですが、頭部の接触で虫が髪の毛を伝って移動することで感染します。そのため、一緒に寝ている親御さんやご兄弟にも感染してしまうこともあります。プールやお昼寝の時に接触、帽子・タオルや枕・シーツなど共用するものからも感染することがあるので学校・幼稚園・保育園などで頭部同士が触れる行動や物を共有することが想定される場合は2週間に一度はしっかり頭部を観察すると早めの対策を取ることができます。

「フェノトリン」という駆虫薬を含んだスミスリンシャンプーという市販品でも治療が可能ですが、お薬に耐性を持ったアタマジラミを増やす可能性もあるため、まずは皮膚科専門医を受診ください。掻きむしってしまい別の症状を引き起こすこともありますので、早めの受診をお勧めします。

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