酒さ・赤ら顔は、毛細血管の拡張による赤みが長期間繰り返し出現する慢性炎症性疾患です。

酒さは単なる毛細血管拡張ではなく炎症を伴う疾患です。炎症を伴うためカサカサと乾燥を感じる方も多いですが、皮脂が過多になっている場合も少なくありません。

慢性化してくるとニキビのようなブツブツした膿がみられたり、ひりひりとした痛みやかゆみを伴う場合もあります。目の周りに強く症状が出る場合は、まぶたの腫れや充血、まぶしさを感じることもあります。また、鼻が肥大化する現象「鼻瘤(びりゅう)」になることもありますが、日本人では稀です。

酒さと似た症状を呈する病気もいくつかあるため、しっかりとした鑑別が必要です。

「メトロニダゾール」という抗菌薬やイオウカンフルローションなどの外用薬、抗炎症効果を持つ抗生剤の内服、漢方薬を併用することもあります。レーザー治療やイソトレチノイン内服などの保険外の治療も多く、保険外の診療ではそれらを組み合わせた治療を行う場合もあります。

酒さの悪化要因となる「温熱刺激の繰り返し」「紫外線」「香辛料・カフェインの頻繁な摂取」は日常生活ではなるべく避けるようにすることをおすすめします。洗顔時にはこすりすぎないよう優しく行ってください。

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