皮膚の表面に赤いブツブツや水膨れといった皮膚トラブルが起こることを湿疹といい、「蕁麻疹(じんましん)」や「かぶれ(接触性皮膚炎)」なども湿疹の一種です。肌が赤くる、ブツブツ痒くなる、じゅくじゅくガサガサする、長く続くと茶色く硬くなる等、時期によっていろいろな形態をしめす、皮膚の表面に限られる炎症の反応です。
湿疹の原因
湿布、ネックレス、絆創膏のテープ、漆の葉っぱ、銀杏、あせも、手荒れなど、原因はさまざまです。
湿疹の症状
慢性化すると、皮膚が固く茶色くごわごわしてきます。長期間繰り返しているアトピー性皮膚炎の症状や、手荒れ・あせも・かぶれが治らず赤茶色く硬くしわが深くなり、ガサガサして痒みが続く状態になるようなものが慢性湿疹の状態といえます。
湿疹の種類
- 皮脂欠乏性湿疹:カサカサと乾燥し、赤み・痒み・ひび割れなどがみられます。特に角質層の水分保持機能が低下する高齢者によくみられます。
- 手湿疹:頻回な手洗いや消毒、冬の乾燥などにより皮膚のバリア機能が低下することで炎症を起こします。赤み、痒み、深いひび割れになることも多く、慢性化すると皮膚が固く厚くなるとともに炎症後色素沈着を伴い赤黒くなることもあります。
- 異汗性湿疹(いかんせいしっしん):手の平や指、足の裏にぶつぶつと小さな水ぶくれや皮がむけができる湿疹です。かゆみが強い場合は炎症が生じているため、炎症を抑えるためのステロイド外用剤を処方します。
- 乳児湿疹:生後2週間頃から1歳くらいまでの乳児に生じる湿疹です。詳しくはこちらをご覧ください。
- 脂漏性湿疹:頭皮や生え際、顔面などの皮脂の分泌が盛んな部位や、わきの下・足の付け根などの皮膚がこすれて摩擦を受ける部位に生じる皮膚炎です。
湿疹の治療
炎症の程度に合わせたステロイド外用剤と、原因や悪化要因の除去(かぶれ原因となるものを避ける)が治療の中心となります。痒いブツブツやジュクジュクができた時は、慢性化する前の早めの治療が重要です。
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